語り部ファウスト– Author –
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ファウスト奇譚
第五幕:代価なしの契約
やあ、来たようだね。 前の幕で君らを怖がらせてしまったかも。好奇心がボクを破滅に誘う。謝るよ。 ボクはファウスト。 この物語の語り部だ。 第四幕では、老いたファウストが未知に踏み込もうとして、失敗する話だ。 悪魔クララとの身体の繋がりにも、現... -
異世界転生論争の幻視
第七幕:闘争
やあ、君。物語は誰のものだろう。 君のための暇つぶし? それとも、ボクがーーもっと君と話ができる対話のようなものなのかーー 第六幕では、シャーロック・ホームズに黙って、恥知らず生産機をロンドン中にばら撒いたワトソンを見た。 ベーカー街の下宿... -
異世界転生論争の幻視
第六幕:制作者の罪
やあ、君。作家とはなんだろう。 一つの作品が仕上がれば、次へ行かねばならない。ずっと同じ世界の中に、一生いられない。それで、飯を食べなきゃいけない限りーー 第五幕では、ワトソンは自分の作品の正体に気づいた。この作品は読者を幸せにするどころ... -
異世界転生論争の幻視
第五幕:負け犬で無能
やあ、君。世の中、知らなきゃ良い事がたくさんある。 でも、知った方が良いこともあるんだ。この物語はーーどちらなんだろうね。 第四幕では、ホームズからの問いにガマンができなくなったワトソンは、デビルサーペントという巨大な蛇を村の目の前にだし... -
異世界転生論争の幻視
第四幕:異世界放置
やあ、君。物語を聴くのは楽しい。 でも、素直に聴いてもらえたら、ボクとしてはありがたい。好き勝手に言えるからねーー。 第三幕では、ホームズから指摘されたことをすべて無視し、主人公ファウストを異世界に送る事にしたワトソン。 彼は物語をどのよう... -
ファウスト奇譚
第四幕:ムダな行為
やあ、君らかい。ここにいるってことは、幕があがったのか。 ・・・・・・ボクは語り部のファウストだ。 物語は第四幕。 第三幕では、老いたファウストと悪魔メフィストは契約内容の理想の女について語りあった。 ゲームに負けたくない悪魔は、理想の女を再現す... -
シャーロキアンのホームズ
第一幕:一夜の過ち
やあ、君。 僕はホームズだ。 そして、ホームズを愛する シャーロキアンの一人だ。 なのにーー シャーロック・ホームズと 名乗っている。 この物語は 僕がなぜホームズにならなきゃ いけなくなったかを話す。 ーーそういう物語なんだ。 1900年頃の事だ。イ... -
異世界転生論争の幻視
第三幕:魔法の代償
やあ、君。愛されたいと祈るように、別の世界を夢見て嘆く。そんな悲しみにふけるより、もっとマシに生きな。 第二幕では、ホームズにより、ワトソンのささやかな夢を踏み躙られた。死の定義から完璧な身体。鋭い知性すらも、転生者を救うことはない。 ベ... -
異世界転生論争の幻視
第二幕:名探偵の予言
やあ、君。異世界転生ものは好きかい?最強の自分を想像するだろ?でもーーそいつぁーー本当に君の能力なんだろうか。借り物なんかで、誰よりも上に感じるのはーー 第一幕では、推理作家をやめる事にしたワトソンが、世間を楽しませようと新ジャンルに手を... -
異世界転生論争の幻視
第一幕:推理作家をやめる
やあ、君。今回の物語は、ファウストが天に召された後の話だ。 彼の壊れた魂は、 次の誰かに受け継がれた。 もしかして、君の時代にも彼の魂を持つ者がいるかもしれない。 ボクが誰かって? 語り部ファウストさ。 ヨハン・ゲオルク・ファウスト。 君と共に... -
ファウスト奇譚
第三幕:魔性の女
やあ、君らかい。戻ってきたね。 幕なんていつも上がるもんじゃないが、 歓迎しよう。 第二幕では、 老いたファウストが、 完璧な理想の女を求めて、 悪魔メフィストに無茶な要求をして、 殺されそうになるところだ。 ボクらは、とある大学の一室にいて、... -
ファウスト奇譚
第二幕:悪魔の怒り
やぁ、ボクは語り部たるファウストだ。 この話を、再び聴きにきた君らは誰? そして、どう言う存在なんだい? ・・・・・・まあ、いいさ。 物語は第二幕だ。 第一幕では、 老いた大学講師ファウストが、 自分の限界を知り、 神への呪いを叫んで、 悪魔を呼び出す... -
ファウスト奇譚
第一幕:麻縄の絶望
「いつの時代か」 なんて始まりはボクらには必要がない。ーーずっと過去かもしれない。はるか遠い場所の 未来なのかも・・・・・・しれないからーー。 とある大学の一室。古びて色褪せた書籍ばかりが 積み上がってる部屋があったんだ。 そこには、老いぼれて...
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