やあ、君。
「夢を覚えていたい」と願ったこと、
ボクもあるよ。
起きている時に見た夢なのか、
寝て見た夢なのか——
境界が溶けて、
どちらも同じように曖昧になる。
すぐに霧のように薄れてしまう。
あの夢を忘れないために、
何度も胸の中で繰り返す。
同じ言葉を胸に呟き、
同じ景色を瞼の裏に描き直す。
でも、それさえも、
やがて新しい夢に塗り替えられる。
「あの夢は何だったのか」と問い続けること——
この繰り返しの行為が、
もう一つの夢なのかもしれないね。
君の心に、
この言葉が少しでも残ったら、
ボクは嬉しいよ。
(語り部ファウストより、天使である君へ)
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